化学品の市場調査、研究開発の支援、マーケット情報の出版

S&T出版セミナー

       開催日時:2022年9月9日(金)10:30~16:30
       会  場:連合会館 402会議室  → 会場へのアクセス 
            〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台3-2-11
       受 講 料:51,000円(税込) ※ 資料付

備 考

 新型コロナ感染症、台風などの自然災害の状況によっては、Webセミナーに変更する可能性があります。

講 師

森本 雅之 氏
モリモトラボ 代表 (元 東海大学教授) 工学博士 電気学会フェロー

 
<講師略歴>
28年間三菱重工業にてパワーエレクトロニクス、モータの研究開発を行う。
2005年より2018年まで東海大学教授として 研究及び教育を行う。
自動車用パワーエレクトロニクス、誘導モータ、リラクタンストルク応用モータなどの各種モータの設計、制御、及びパワーエレクトロニクスの産業応用に取り組んでいる。

現在,電気学会の自動車用パワーエレクトロニクス関係の委員会委員長を務めている。
電気学会フェロー、IEEE終身会員。
電気学会論文誌編修長、技術士試験委員、電気主任技術者試験委員などを歴任。

著書は「入門インバータ工学」(森北出版)、「電気自動車」(森北出版)、「交流のしくみ」(講談社ブルーバックス)、「パワエレ図鑑」(オーム社)など多数あり。

セミナーの趣旨

 地球温暖化対策として世界的にエンジン車の販売禁止が検討され,近い将来,電動車のみが販売できるようになるように伝えられている.さらに,わが国でもエンジン車の販売禁止などが取りざたされている.それに伴い、電動車(xEV)の研究開発が活性化している。xEVのキーコンポーネントは,モータ,パワーエレクトロニクス,バッテリである.このうち,パワーエレクトロニクスは車のエネルギ制御および制御性能に直接影響する。すなわち,パワーエレクトロニクスはすべてのxEVのキー技術である.
 そこで、本セミナーでは、xEVに使われるパワーエレクトロニクスについて、基本技術、高性能化,小型化・高出力化,冷却等の技術を解説し,さらに技術動向を展望する。電動車(xEV)に関連した研究開発に携わる技術者にとって一つの指針となるようなセミナーにすることを目標にしている。

プログラム

1.パワーエレクトロニクスの概要
 1.1 パワーエレクトロニクスとは
 1.2 スイッチングによる電力変換
 1.3 インダクタンスの働き
 1.4 キャパシタンスの働き
 1.5 パワエレの基本回路
  
2.自動車用パワーエレクトロニクスの技術
 2.1 自動車に使われるパワエレ
 2.2 自動車用パワエレ技術の特徴
 2.3 自動車の接地環境
  
3.xEVの概要
 3.1 xEVの機械的構成
 3.2 xEVの電気的構成
 3.3 ハイブリッド車の出力による分類
  
4.xEVのパワートレーン
 4.1 BEV
 4.2 ストロングハイブリッド
 4.3 マイルドハイブリッド
 4.4 マイクロハイブリッド
  
5.PCUとは
 5.1 ECUとPCU
 5.2 PCUの機能
 5.3 パワートレーンとPCU
  
6.インバータの技術
 6.1 インバータの原理
 6.2 実際のインバータ回路
 6.3 インバータの制御
 6.4 インバータによるモータ制御
  
7.DCDCコンバータ
 7.1 各種のDCDCコンバータ
 7.2 自動車におけるDCDCコンバータの役割
 7.3 昇圧コンバータと双方向コンバータ
 7.4 インターリーブ
 7.5 補機用DCDCコンバータ
 7.6 強電部品
  
8. 車載充電器
 8.1 充電方式
 8.2 車載充電器の回路と性能
 8.3 各社の車載充電器
  
9.パワーエレクトロニクスの冷却
 9.1 パワーデバイスで発生する損失
 9.2 伝熱と熱抵抗
 9.3 過渡熱抵抗
 9.4 PCUの冷却技術
  
10.各社のPCUの概要
 10.1 トヨタ車のPCU
 10.2 ホンダ車のPCU
 10.3 日産車のPCU
  
11.補機のパワーエレクトロニクス
 11.1 EPS
 11.2 電動ポンプ
 11.3 電動エアコン
  
12.今後の動向と将来展望
 12.1 48Vシステム
 12.2 ワイドバンドギャップデバイス