- EV用モータの基礎からエネルギー回生まで -
S&T出版ウェビナー
開催日時:2022年12月7日(水)10:30~16:30
受 講 料:51,000円(税込) ※ 資料付
会 場:【WEB限定セミナー】※在宅、会社にいながらセミナーを受けられます。
備 考
<Webセミナーのご説明>
本セミナーはZoomウェビナーを使用したWebセミナーです。
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<禁止事項>
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配付資料についての注意事項,
・本セミナーの配付資料は印刷したものをレターパックでお送りしますので以下の点をご注意ください。
・セミナー直前(レターパックの送信日数+1営業日以内)のお申込みは、セミナー当日までに資料が届かないこともあることを前提にお申込みください。
・ご指定が無い限り、2名様以上でお申込みの場合は受講者1の方に資料をまとめてお送りします。
・資料の送付先はご指定が無い限り、お申込時にご記入の住所にお送りします。
講 師
高橋 久 氏
静岡理工科大学 総合技術研究所 客員教授
<講師略歴>
1997年~1999年 中国天津工程技術師範大学 自動化学科教員への技術指導
2001年 シンガポール南洋理工大学 電気電子学科 特別講義(集中講義)
(2) 略歴
1994年4月 職業能力開発総合大学校 工学研究科 専任准教授
1997年~1999年 国家プロジェクトとして,天津工程技術師範大学(Tianjin University of Technology and Education)に出向
2011年9月 職業能力開発総合大学校 退職
2011年10月 静岡理工科大学大学院 理工学研究科 専任教授として着任
2013年4月~2017年3月 静岡理工科大学 エデュケーションサイト長
2013年4月~2017年3月 静岡理工科大学 創造工学センター長
2018年3月 定年退職
2018年4月 静岡理工科大学 大学院理工学研究科 特任教授として着任
2018年4月~2019年3月 総合技術研究所副所長, 研究推進委員会副委員長
2020年3月 静岡理工科大学 退職
2020年4月~ 静岡理工科大学 総合技術研究所 客員教授
2023年4月 電動モビリティシステム専門職大学(設置認可申請中)
学部長 兼 専任教授として着任予定
電動モビリティシステム専門職大学は,次世代電動モビリティシステムの教育・研究に特化した専門職大学です。電気自動車システムの専門4分野「電池」「モーター・インバータ」「車体」「自動運転」を基軸に,関連する知識・技術・スキルを体系的に学ぶことができ,卒業時には大学の学位である「学士(専門職)」を取得できます。創造性を育む豊かな自然に囲まれた山形県飯豊町に,2023年4月の開学を予定しています。
現在,設置認可申請中であり,変更する可能性があります。
(3) 主な学外職
2003年~2006年 電気学会回転機技術委員会 委員
2003年~2006年 電気学会小形モータ関連調査専門委員会 委員長
2012年~2017年 公益財団法人浜松地域イノベーション推進機構
パワーエレクトロニクス事業化研究会 会長
2016年~2020年 モータドライブ応用研究会代表幹事
2018年~ 有識者会議 「未来創造まちづくり構想会議」 委員
その他,政府関係委員会座長,学会委員会幹事・委員,大学外部評価委員,補助金審査委員など多数
(4) 専門
電子回路工学,制御工学,モータ応用工学
(モータ制御,パラメータ推定,ロボット制御,医療用機器,電気自動車の制御,自動車用各種センサ,自動運転システムなどに関する研究)
(5) 共同研究
自動車メーカ3社,大手自動車部品メーカ7社,大手産業機器メーカ25社,医療機器メーカ4社,公的組織5件,その他50社以上
実用例: 大手ビル・都庁などのエアコン装置,歯科治療機器,風量制御装置など多数
(6) 特許
特許権者(企業+高橋)として,国内成立特許17件,国際成立特許5件,申請中多数
発明者としての特許は多数成立
(7) 著書
(1) 電気自動車の最新制御技術,共著NTS
(2) 次世代自動車の夢を実現するセンサ開発と制御技術,共著技術情報協会
(3) HEV、EV化に向けた車載用モータとその制御・応用,共著トリケップス
(4) C言語によるモータ制御入門講座電波新聞社
(5) 電子回路入門講座電波新聞社
(6) 図解・わかる電子回路ブルーバックス講談社
(7) パワーデバイスの使い方と制御回路設計法総合電子出版社
(8) モータ制御日刊工業新聞社
など,30冊以上
(8) 雑誌記事
日経エレクトロニクス,トランジスタ技術,インターフェース,機械設計など150冊以上
セミナーの趣旨
CO2やNOxを削減し,カーボンニュートラルを実現するために,内燃機関を用いた自動車からモータを用いた電気自動車へ移行が始まっている。また,より安全な移動を実現するためにADASによるアシスト機能の搭載や自動運転に向けた開発も進んでいる。
最近の自動車は,走行環境・車内環境・操縦性を良くするために多くのモータや電子制御システムが使用され,電気の使用量は増加の一途をたどっている。
電気自動車は,バッテリーに蓄えられたエネルギーを使用して走行するため,モータおよび駆動システムの高効率化やエネルギーの効率的な利用が求められている。
本講座では,電気自動車に使用されるモータの種類と構造,エネルギー回生を可能にするモータ駆動回路,モータ駆動回路への供給電圧を高電圧化し,回生したエネルギーをバッテーに蓄電するための双方向型の昇圧降圧コンバータの回路構成,エネルギー回生を実現しやすい制御手法について解説する。その後で,車両の持つ運動エネルギー,エネルギー回生の基本的な考え方,何をすればエネルギー回生が実施できるかなどついて解説し,具体的な制御手法を解説する。最後にエネルギー回生の効率を高める蓄電技術についても解説する。
プログラム
1.1 モータの種類と構造
1.2 モータの構造とトルク発生原理
1.3 永久磁石同期モータ(SPMSMとIPMSM)
1.4 磁石の形状と配置
1.5 巻線方式と結線方式
1.6 結線の違いによる駆動効率の違い
1.7 モータの起電力波形と巻線電流
2. 駆動回路
2.1 ブラシ付DCモータ駆動回路
2.2 エネルギー回生が可能なブラシ付DCモータ駆動回路
2.3 永久磁石同期モータ駆動用3相インバータ回路
2.4 PWM制御と巻線電流
2.5 直流供給電圧を変えず実効値電圧を上昇
3. 昇圧・降圧DC/DCコンバータ
3.1 なぜモータ駆動回路にコンバータが使われるか
3.2 降圧型と昇圧型コンバータ
3.3 絶縁型と非絶縁型コンバータ
3.4 単方向コンバータと双方向コンバータ
3.5 多相方式DC-DCコンバータ
3.6 絶縁型双方向昇圧・降圧コンバータ
3.7 エネルギー回生と電気自動車駆動システム
4. モータ制御手法
4.1 電力とトルクの関係
4.2 電圧制御と電流制御
4.3 エネルギー回生を実現する速度制御
4.4 永久磁石同期モータのスカラー制御
4.5 永久磁石同期モータのベクトル制御
4.6 回生したエネルギーで回路を破壊させないために
5.車両の持つ運動エネルギー
5.1 回転体の運動エネルギー
5.2 車両の運動エネルギー
5.3 車両の質量を慣性モーメントに変換
6. エネルギー回生
6.1 車両の運動エネルギーはすべて回収できるか
6.2 エネルギー回生の基本的な考え方
6.3 機械エネルギーを電気エネルギーに変える
6.4 速度制御によってエネルギー回生が起きる
6.5 ブラシ付DCモータのエネルギー回生
6.6 永久磁石同期モータのエネルギー回生
7. 回生の効率を高める蓄電技術
7.1 回生したエネルギーを蓄えるデバイス
7.2 バッテリーの種類によっては,急峻な電力を受け取れない
7.3 リチウムイオンキャパシタ(LiC)や電気二重層キャパシタ(EDLC)の利用
7.4 バッテリーとキャパシタを併用した電源システム
7.5 高効率なエネルギー回生を実現する蓄電システム
学べる事
・モータの種類や構造がわかる
・エネルギー回生を可能にする駆動回路とDC/DCコンバータ回路がわかる
・モータの制御手法がわかる
・エネルギー回生の考え方と手法がわかる
・エネルギー回生を効率良くする蓄電方式がわかる