化学品の市場調査、研究開発の支援、マーケット情報の出版

~洗浄作業手順書(SOP)と報告書作成/残留許容値の設定/サンプリング方法選定~
洗浄バリデーション当局指摘事例や実務Q&Aを元にポイントを解説!

 
※ 本セミナーはZOOMを使ったLIVE配信セミナーです。会場での参加はございません。

R&D支援センターウェビナー

       開催日時:2022年9月20日(火)10:30~16:30
       開催場所:【WEB限定セミナー】※ 会社やご自宅でご受講ください。
       参 加 費:55,000円(税込)

定 員

 30名

備 考

資料付【PDFにて配布いたします】

【Zoomを使ったWEB配信セミナー受講の手順】
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3)開催日直前にWEBセミナーへの招待メールをお送りいたします。当日のセミナー開始10分前までに招待メールに記載されている視聴用URLよりWEB配信セミナーにご参加ください。

・セミナー資料は開催前日までにお送りいたします。
 無断転載、二次利用や講義の録音、録画などの行為を固く禁じます。

講 師

 NPO-QAセンター理事、エイドファーマ代表 薬学博士  高平 正行 氏

<ご専門>
 GQP/GMP品質保証、医薬品製造管理・品質管理、プロセス開発

<講師略歴>
 1979年3月:東北大学薬学部製薬化学科大学院博士前期課程修了
 1979年4月:塩野義製薬㈱入社、尼崎杭瀬工場で
        治験薬製造及び原薬・製剤のプロセス開発業務を担当
 1994年5月:金ヶ崎工場医薬品製造管理者、同 製薬研究所
 2004年4月:塩野義製薬品質保証部GMP統括管理グループ長として、
        約150箇所以上ある関連医薬品製造所のGQP/GMP/QMS監査を主導、
        FDAを初めとするGMP査察対応、各種GMP関連ガイドラインの
        カスタマイズ化を推進
 2011年12月:塩野義製薬退社後、㈱エースジャパン取締役として品質保証FDA査察対応
 2018年4月:NPO-QAセンター理事、エイドファーマ代表
 現在に至る

<活動等>
 特定非営利活動法人 医薬品・食品品質保証支援センター(NPO-QA)理事兼事務局長
 シーエムプラス社提携コンサルタント
 日本製薬工業会ICHプロジェクト委員会研修
 現在、国内外当局査察対応、各国GMP規制・監査対応、3極GMPレギュレーション
 の解説、原薬及び不純物ICHガイドラン、GDPガイドライン、洗浄バリデーション、
 高生理活性物質の封じ込め、ハザード物質取扱い、変更管理・逸脱管理、GMP教育、
 薬事申請等に関し、講演、執筆活動を広範囲に展開中

習得できる知識

 ・洗浄バリデーションにおけるリスク管理の重要性
 ・医薬品製造における3極洗浄バリデーション規制の比較
 ・PIC/S GMP Annex 15の改定に規定されるDHT・CHTのデータ取得・設定・評価方法
 ・洗浄バリデーションの手順書(SOP)と報告書作成のポイント
 ・サンプリング方法の選定
 ・洗浄バリデーション当局指摘事例や実務Q&A 

趣 旨

 cGMPに「医薬品の製造装置は、製品の安全性、本質、力価、品質または純度を劣化させるような汚染を防止するため、適切に洗浄されたければならない。」との記述がある。また、ICH Q7 12章にも「共用設備の品目切り替え時には完全に洗浄すること、専用設備であっても望ましくない物質や微生物汚染を防ぐため、適切なインターバルで洗浄するべきこと。」とあり共に、医薬品製造設備の洗浄バリデーションに対する基本的な考え方が示されている。他方、令和3年8月1日に改正GMP省令が施行され、その中で「交叉汚染防止規定」が新設された。洗浄バリデーションは、製品への異品種製品や異物による汚染防止のための設備封じ込めと共に、医薬品の交叉汚染防止を達成するための最も本質的かつ重要な手法である。
 洗浄バリデーションでは、適切な洗浄手順を構築するすることは勿論であるが洗浄後の残留物許容基準値を、論理的且つ科学的な根拠に基づき設定しなければならない。また用いる試験方法やサンプリング方法も、残留物を確実に採取し測定することのできるよう妥当なものでなければならない。
 本講演では、医薬品製造設備の洗浄バリデーションの実務を実施するにあたり、洗浄作業手順書(SOP)と報告書作成や残留許容値の設定、そしてサンプリング方法選定等に関して、最新の規制動向や関連する実務事例を多く交えながら、実務者の視点から解説する。

プログラム

 1.洗浄バリデーションの実施関する法規制と実務対応、Q&A
  1.1 海外の洗浄バリデーションに関わる法規制
  1.2 PIC/S GMP Annex 15の改定に対応した洗浄バリデーション
  1.3 cGMPにおける洗浄バリデーション
    「FDA Guide to Inspections of Validation of Cleaning Processes」
  1.4 ICH Q7(原薬GMPガイドライン)における洗浄バリデーション
  1.5 改正GMP省令(R3年8月1日施行)
    第8、9条「交叉汚染防止規定」新設、及び関連する2022年GMP事例集でのQ&A
  
 2.EMA及びPIC/S GMPに対応した洗浄バリデーションのリスク管理
  2.1 洗浄工程のリスク管理と交叉汚染のリスクアセスメント
  2.2 残留許容値の設定方法
    ・0.1%基準、10ppm基準、目視限度基準(Eli Lilly社残留基準値の設定根拠)
    ・PDE(一日暴露許容量)の算出、
      ICH Q3A, Q3C, 元素不純物Q3D,M7各ガイドラインとの関連
    ・EMA暴露限界値設定に関するガイドラインとリスクアセスメント
    ・NOAEL(無毒性量),NOEL(無作用量),PDE(一日暴露許容値)からの閾値設定
    ・TTC(毒性学的閾値)及びOEL(職業暴露限界)
      原薬製造工程、製剤包装工程における残留許容限度の算出方法(事例)
    ・洗浄剤の残留許容基準回収率の設定方法
  2.3 手洗浄のバリデーション、洗浄バリデーションで基準外だった場合の対応
  2.4 情報量の少ない治験薬、ケミカルハザード物質の洗浄バリデーション
  2.5 閾値設定が出来ない場合の留意点
  2.6 改正GMP省令案に提示された「設備共用の禁止(案)」への考察
  
 3.PIC/Sの求めるダーティーホールドタイム(DHT)・クリーンホールドタイム(CHT)の設定と評価方法
  
 4.洗浄バリデーションにおけるサンプリング方法選定及び分析法の留意点

  4.1 スワブ法、リンス法と他の方法(PHなど)の併用
  4.2 サンプリングの選定とバリデーション
  4.3 分析法バリデーション及び回収率の評価方法
  
 5.3極GMP 洗浄バリデーション査察指摘事例と対策について・PMDA、cGMP(FDA Warning Letter)、PIC/S(EU)GMP、ICH Q7指摘事例と対策  
  
 6.洗浄作業手順書(SOP)作成、雛形及び報告書作成上の留意点
  
 7.医薬品ライフサイクルにおける洗浄手順の構築

    ・ワーストケースアプローチとグルーピング
  
 8.高度な封じ込め設備を必要とする高生理活性医薬品
  8.1 洗浄バリデーションと設備共用又は専用化の判断基準
  8.2 固形製剤設備の洗浄バリデーション(事例1)
  8.3 マルチパーパス製造設備における高生理活性化合物製造時の
       洗浄バリデーション及び設備共用/専用設備化の可否について
    (事例2:FDAへの質問と回答)
  
 9.実務Q&A
  
 10.まとめ