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S&T出版セミナーのご案内

       開催日時:2019年6月27日(木)10:30~16:30
       会  場:連合会館 502会議室  → 会場へのアクセス 
            〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台3-2-11
       受 講 料:49,800円(税込) ※ 資料付
            お申し込み受付中

申込方法

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講 師

門田 道雄 氏  東北大学大学院 工学研究科 ロボティクス専攻 シニアリサーチフェロー

<講師略歴>
東北大学工学研究科終了後、1974年村田製作所入社。1994 年東北大学より工学博士(論文)。2005年同社フェロー(役員待遇)。2013年1月同社退職。同年2月東北大学客員教授、2014年8月同特任教授。2018年4月同シニアリサーチフェロー。村田製作所在職時、世界で唯一実用化に成功した酸化亜鉛薄膜を用いたテレビ用弾性表面波フィルタをはじめ(この成功がなければ今の村田製作所の弾性表面波の事業はないという重要な実用化成功)、横波型弾性表面波の端面反射を利用した超小型ETC用フィルタ(今でもシェア100%)及びTV用補助トラップ共振子、高密度電極と水晶を用いた温度特性良好で超小型な携帯電話用フィルタ、平坦化SiO2膜/高密度電極/圧電基板構造の温度特性(いわゆるTCSAW)の良好な小型なスマートフォン用弾性表面波デュプレクサ(このデュプレクサはその後同業にもクロスライセンスされ、世界の同業でも生産されている)等、世界初の数多くの各種弾性表面波デバイスの開発と実用化に成功。

○受賞歴
1) 第41回大河内記念技術賞受賞:
 “TV・VTR用酸化亜鉛圧電薄膜弾性表面波デバイス(フィルタ)の量産化”,1995年3月
2) 科学技術庁長官賞研究功績者賞,1997年4月
3) 第50回大河内記念技術賞受賞:
 “横波(SH)型弾性表面波を用いた超小型中間周波数用フィルタの開発と実用化”,2004年3月
4) 紫綬褒章叙勲:2005年5月
5) IEEEフェロー:
 “Contributions to surface acoustic wave devices”, 2009年1月
6) 第43回市村産業賞本賞:
 “平坦化SiO2膜/Cu(高密度)電極/基板構造小型弾性表面波デュプレクサ”,2011年4月
7) 電子情報通信学会 フェロー:
 “弾性表面波デバイスの先駆的研究開発”,2011年9月
8) Outstanding Paper Award of IEEE trans. Ultrason. Ferroelec. Freq. Cont. in 2010 :
 “High Frequency Lamb Wave Device composed of MEMS Structure using LiNbO3 Thin Film and Air Gap”, Oct., 2011.
9) 第58回大河内記念技術賞:
 “温度特性に優れた超小型弾性表面波デュプレクサの開発と実用化”,2012年3月
10) 平成25年度全国発明表彰 朝日新聞社賞
 “温度特性の良い携帯電話用弾性表面波フィルタの発明”,2013年6月

○学会活動
1984~1992 Japanese Technical Committee 49 of the International Electrotechnical Commission(WG2 圧電セラミック小委員会、WG2 外形寸法小委員会、WG6 測定方法小委員会、WG9 クリスタル小委員会各委員)
1992~2013 日本学術振興会弾性波素子第150委員会運営委員
1994~1995及び2003~2004 日本音響学会関西支部評議員
1995~1996 電子情報通信学会超音波専門委員会委員
1997~2013 電気学会高機能EM回路デバイスの構成技術調査専門委員
1997~2012 超音波エレクトロニクスの基礎と応用に関するシンポジウム(USE)実行委員
2001~2005 Japanese Journal Applied Physics 特別編集委員
2007~2008 IEEE Ultrason. Ferroelec. Freq. Cont.ソサェティ日本支部長
2007~2013 神戸大学工学研究科 非常勤講師
2007    日本音響学会関西支部副支部長
2008    日本音響学会関西支部長
2011    超音波エレクトロニクスの基礎と応用に関するシンポジウム(USE)運営委員長
2009~現在 IEEE Internatinal Ultrasonics Symposium Technical Program Committee
2010~2011 電気学会特集号 論文委員
2013~現在 超音波エレクトロニクスの基礎と応用に関するシンポジウム(USE)監査役

セミナーの趣旨

 弾性表面波(SAW)は小形、軽量、周波数無調整、高信頼性、高周波化対応可能等の特徴を持つ。SAWの民生用への応用はテレビの映像中間周波数(VIF)用フィルタが最初で、その後SAWデバイスは自動車電話、コードレス電話、ペジャ用などへの応用を経て、今や携帯電話、スマートフォンに欠かせない重要な部品となっている。特に近年、スマートフォンの普及による周波数の混雑対策として、(1)急峻な特性と良好な温度特性をもつフィルタ、(2)第5世代用等、より高周波フィルタの要求など、ますますSAWフィルタへの期待が高くなっている。
 講演者は、VIF用SAWフィルタの開発後、11年間製造現場に従事してその実用化に成功し、その後、異動した開発部門では、多くの特徴ある世界初の移動帯通信用SAWデバイスの開発・実用化に成功した。東北大に異動後は、板波を用いた、高周波デバイスや超広帯域なデバイス、LiTaO3薄板と水晶基板を用いた高Q、ゼロTCF,スプリアスフリーのデバイスに開発に成功している。本講演者は、このように、SAWの研究の黎明期から現在に至るまで、SAWの開発・実用化・製造に取り組んできている。これらの経験を活かし、SAWデバイス開発・実用化・製造現場での成功の要因や苦労話などをもり込みながら、SAWの原理、SAWの種類、SAW用材料、SAWデバイスの種類、なぜこのような開発テーマを考えたかなどの開発テーマの出し方、今後のSAW技術の動向、技術者に期待される要因等について講演する。

プログラム

1.SAWの原理
 1-1 SAWとは
 1-2 SAWとバルク波の違い
 1-3 SAWの励振

2.SAWの種類
 2-1 レイリー波
 2-2 漏洩弾性波
 2-3 縦波型漏洩弾性波
 2-4 セザワ波
 2-5 BGS波
 2-6 ラブ波
 2-7 板波(ラム波、SH波)
 2-8 層状構造弾性波
 2-9 境界波

3.SAWの解析方法
 3-1 Campbell-Joneの方法
 3-2 FEM

4.SAW用材料
 4-1 セラミック(PZT等)
 4-2 薄膜(ZnO等)
 4-3 単結晶(LiTaO3,LiNbO3,水晶、LBO,ランガサイト等)

5.SAWデバイスの種類
 5-1 トランスバーサル型フィルタ
 5-2 SAW共振子
 5-3 縦波型共振子フイルタ
 5-4 横波型共振子フィルタ
 5-5 境界波共振子・フィルタ
 5-6 ラダーフィルタ
 5-7 他

6.SAWデバイスの開発・実用化例
 6-1 トランスバーサル型フィルタ(テレビVIF用)
 6-2 共振子(レイリー波、漏洩弾性表面波、BGS波、境界波等)
 6-3 縦結合共振子フィルタ(IFフィルタ、RFフィルタ)
 6-4 横結合共振子フィルタ(IFフィルタ)
 6-5 ラダー型フィルタ(RFフィルタ、デュプレクサ)
 6-6 広帯域板板波共振子、フィルタ(キャビティ型、音響多層膜型)
 6-7 高周波板波(ラム波)共振子
 6-8 高QSAW共振子

7.実用化にいたらなかったSAWデバイスの例とその要因
 7-1 音響光学偏向素子
 7-2 音響光学波長可変フィルタ
 7-3 ゼロ温度特性をもつSAWデバイス
 7-4 他

8.今後の動向

9.技術者として期待されること

         【質疑応答】
 

受講対象者

 ○これからSAWを勉強しようとする人
 ○SAW関係セールスエンジニア
 ○SAW開発担当者
 ○SAW実用化担当者
 ○SAW製造担当者

学べる事

 ○SAWの原理
 ○SAW用材料
 ○各種SAWデバイスとその原理、応用例
 ○一般的なSAW知識
 ○技術開発・実用化の進め方の具体例
 ○開発テーマを考えた具体例
 ○技術者に期待されること