化学品の市場調査、研究開発の支援、マーケット情報の出版

-相容性と構造・物性制御、第4世代ポリマーアロイの工業化-

S&T出版セミナー

       開催日時:2019年6月17日(月)10:30~16:30
       会  場:中央大学駿河台記念館 310号室  → 会場へのアクセス 
            〒101-8324 千代田区神田駿河台3-11-5
       受 講 料:49,800円(税込) ※ 資料付

講 師

今井 昭夫 氏  テクノリエゾン事務所 代表
 
<講師略歴>
(所属)

高分子学会 フェロー,元 関西ゴム技術研修所 特定科目講師
北海道大学大学院 工学研究院 非常勤講師
甲南大学 理工学部 非常勤講師

(略歴)
1973年~ 住友化学㈱にて合成樹脂・ゴム材料の開発研究に従事
    同社 理事・石油化学品研究所長兼 樹脂開発センター所長を経て、
2011年 日本エイアンドエル㈱ 代表取締役社長 兼 新製品開発グループ統括取締役に就任
2015年 同社退社。 独自に高分子材料関連技術の指導、並びに 民間企業の研究開発運営・技術経営の指導・支援を主体とするコンサルタント業務を行うテクノリエゾン事務所を主宰。

その後、
2016年~  市民講座「知の市場」化学産業論講師、
2017年~  公益社団法人 高分子学会「次世代イノベーター育成講座」講師としての活動も継続中。

(著作) 監修・著作 「第三、第四世代ポリマーアロイの設計・制御・相容化技術」(S&T出版)(2016)

セミナーの趣旨

 社会環境や産業構造の変化に伴って、開発高分子材料の性能・機能の高度化が益々進展している。各種の高分子素材や配合剤を複合化して「多律背反」の複数の物性機能を同時改良する手法は、1980年代以降顕著な進展を見てきたが、2010年代に入って、従来のミクロ分散状態の制御に加えてナノサイズのモルフォロジ―をも制御する「第四世代ポリマーアロイ」技術へと進化している。これらの技術を新規ポリマー複合材料開発に活用するためにも、ポリマーアロイ設計の基礎的な考え方や界面制御の現実的な手法を理解することが必要である。本講では、これらの基礎的な考え方について解説するとともに、実用化材料の開発事例の紹介を行い、更にこの分野の最近の技術開発の動向についても説明する。

プログラム

1.混合について-混ぜる、混ざる、溶け合う

2.ポリマーブレンド/ポリマーアロイとは?・・・相溶性と相容性

3.ポリマーアロイのモルフォロジーとは?
 3.1 ミクロ分散とナノ分散、分散粒径を決定する要因
 3.2 ポリマーアロイ設計におけるトップダウン戦略とボトムアップ戦略
 3.3 樹脂の耐衝撃強度に対する分散粒径と粒径分布の影響
 3.4 ポリマーアロイのモルフォロジーの測定・観察
 3.5 ポリマーアロイのモルフォロジーと動的粘弾性の温度依存性

4.相溶性パラメーターとは?
 4.1 相溶性パラメーター(SP値)とは何か?
 4.2 ポリマー混合とSP値
 4.3 SP値の適用の可能性と限界

5.相容化剤の種類と活用事例
 5.1 相容化の考え方と相容化剤の利用
 5.2 相容化の機構・・・分子論・熱力学的解析事例
 5.3 ゴム工業における相容化剤の利用例
 5.4 「最適」相容化剤の分子設計

6.工業化されたポリマーアロイ材料の歴史:第一世代ポリマーアロイと第二世代ポリマーアロイ

7.リアクティブ プロセッシングと第三世代ポリマーアロイ
 7.1 リアクティブ プロセッシングの特徴
 7.2 リアクティブプロセッシングのプロセス解析
 7.3 耐衝撃強度/耐熱性/耐薬品性の同時改良樹脂材料の設計

8.ポリマーアロイ技術を応用した樹脂ゴム特性改良
 8.1 樹脂ゴム材料 表面外観特性の改良
 8.2 ブリード・ブルーム改良技術への応用

9.最近の「第四世代」ポリマーアロイ技術の動向と将来的技術課題
 9.1 高せん断によるナノモルフォロジ―の制御
 9.2 植物由来樹脂への応用
 9.3 ナノレベルのモルフォロジー・物性粘弾性解析手法の進歩
 9.4 新規な相溶性ポリマーの開発
 9.5 新規リアルブロック共重合体の合成技術の進歩

10.Q&A, 個別案件のコンサルテーション
 

受講対象者

 高分子科学の専門知識やポリマー材料の開発経験に乏しい聴講者にも理解できる例示を駆使した説明を行う

学べる事

 基礎理論の理解に留まらず、材料開発の実務に適用可能な現実的な処方設計の考え方を取得できる。