化学品の市場調査、研究開発の支援、マーケット情報の出版

 
* 本セミナーは開催済みです。再開催のご要望があれば、お知らせください。

        再開催を希望   

CMCリサーチセミナー

       開催日時:2019年6月28日(金)13:30~16:30 
       会  場:ちよだプラットフォームスクウェア 会議室  → 会場へのアクセス 
            〒101-0054 東京都千代田区神田錦町3-21
       受 講 料:50,000円(税込) ※ 資料代含
             * メルマガ登録者は 45,000円(税込)
             * アカデミック価格は 25,000円(税込)
            パンフレット
 
 ★ アカデミック価格:学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。
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 ★ セミナーお申込み後のキャンセルは基本的にお受けしておりません。ご都合により出席できなくなった場合は代理の方がご出席ください。

講 師

 田代 陽介氏  静岡大学学術院 工学領域化学バイオ工学系列

【講師経歴】
 2009年 筑波大学大学院 生命環境科学研究科 博士課程修了 博士(農学)細菌のバイオフィルム形成・細胞間コミュニケーション機構に関する研究
 2010年 北海道大学大学院 工学研究院 博士研究員 水処理膜におけるバイオフィルム形成に関する研究
 2012年 ケンブリッジ大学生化学科 日本学術振興会特別研究員 微生物集団が形成するナノ構造体の機能解析
 2013年 静岡大学大学院 工学研究科 助教 複合微生物系の制御、微生物が形成するナノ構造体の機能解析と応用
 2018年 静岡大学学術院 工学領域 講師

セミナーの趣旨

 自然界において微生物は個々の細胞として生息しているだけではなく、固体表面に付着して、集団構造であるバイオフィルムを形成しています。バイオフィルムは水処理・食品分野で有効活用されている一方で、細菌感染や虫歯、金属腐食、膜の目詰まりなど弊害を及ぼしています。一旦細菌がバイオフィルムを作り出すとその除去が非常に困難であるため、その除去法、ならびに形成制御法が今日求められています。本講演ではバイオフィルムの基礎的知見から最近の研究動向、さらにはその評価方法や除去方法までを紹介します。

セミナー対象者

 ・バイオフィルムに興味がある方
 ・バイオフィルムや微生物付着にお困りの方
 ・バイオフィルム研究を始めようと考えている方
 ・バイオフィルムの除去、形成防止について知見を得たいと考えている方

セミナーで得られる知識

 ・バイオフィルム形成における分子機構や物理化学的要因
 ・バイオフィルムの防止・除去に向けた対策
 ・バイオフィルムの評価・解析方法

プログラム

  ※ 適宜休憩が入ります。

1. バイオフィルムの基礎
 1) バイオフィルムの歴史
   微生物の発見とバイオフィルム
 2) バイオフィルムの特性
   バイオフィルムの種類、浮遊細菌とバイオフィルム細菌の違い
 3) バイオフィルムの構成成分
   タンパク質、DNA、多糖
 4) バイオフィルムの形成機構
   固体表面への付着、バイオフィルムの発達
 5) バイオフィルムにおける情報伝達機構
   クォラムセンシング、遺伝子伝播
 6) バイオフィルム内における細菌の薬剤耐性
   薬剤耐性遺伝子の発現、代謝の休止

2. 身の回りのバイオフィルム
 1) バイオフィルムの人体への影響 日和見感染菌、口腔細菌
 2) 食品とバイオフィルム
   食品発酵、食品に付着する病原菌、食品を腐敗させる細菌
 3) 水処理とバイオフィルム
   廃水処理、膜分離活性汚泥法、微生物保持担体
 4) バイオフィルムによる金属腐食
   金属腐食を引き起こす細菌
 5) 生活環境におけるバイオフィルム
   浴槽に付着する細菌

3. バイオフィルムの除去と形成防止・対策
 1) 物理学的方法 物理的殺菌法、物質表面特性
 2) 化学的方法 消毒薬、バイオフィルム阻害剤
 3) 生物学的方法 酵素、ファージ

4. バイオフィルムの評価・解析と研究アプローチ
 1) バイオフィルムの菌種同定法
   群集構造解析、クローンライブラリ、質量分析
 2)バイオフィルムの構成成分分析法
   細胞外マトリクスの分離
 3)バイオフィルムの形成・除去の評価
   バイオフィルム形成装置、定量法、染色法、観察方法
 4) バイオフィルムを形成する細菌の発現解析
   遺伝子発現解析、タンパク質解析

5. バイオフィルム研究の現在と展望
 

 

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