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S&T出版セミナーのご案内

       開催日時:2019年3月28日(木)10:30~16:10
       会  場:連合会館 401会議室  → 会場へのアクセス 
            〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台3-2-11
       受 講 料:49,800円(税込) ※ 資料付
            お申し込み受付中

申込方法

 下記のカートへの投入、あるいはFAX用紙にてお申込ください。折り返し、聴講券、会場地図、請求書を送付いたします。

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セミナーの趣旨

 構造接着で採用が進むマルチマテリアルの接着について、応力、腐食、はく離の各視点から、実例を交え、3名の専門家に解説いただきます。

プログラム

第1部 10:30~12:00
構造接着の技術動向および接着応力分布の可視化技術
講 師 寺崎 正 氏
国立研究開発法人 産業技術総合研究所 製造技術研究部門 
トリリオンセンサ研究グループ長
 講師略歴
●略歴
平成15年 3月九州大学 大学院工学府 材料物性工学専攻 博士(工学)(九州大学)
平成15年4月 産業技術総合研究所 光技術研究部門、実環境計測診断研究ラボ、生産計測技術研究センター、計測・計量標準分野研究企画室
平成26年12月 Jacobs, school of Engineering, UC San Diego, Guest Researcher、
平成27年4月~現在 同研究所 製造技術研究部門トリリオンセンサ研究グループ長

●活動(関係ある継続中案件)
・構造材料の未活用情報を取得する先端計測分析(SIP、革新的構造材料)
・革新的3Dトリリオンセンサ作製技術の開発(科研費・基盤B)
・構造用接着技術の開発(NEDO未来開拓事業・技術組合ISMA)
・複合材構造における接着信頼性管理技術の向上に関する研究(防衛装備庁)
・産総研「接着・接合技術コンソーシアム」「製造技術イノベーション協議会」

●受賞(下記講演関連のみ、他8件)
1. 2018年、欧州接着学会、「Euradh2018 best oral presentation」受賞
2. 2017年、応用物理学会、「第64回応用物理学会春季学術講演会ポスター賞」受賞
(1次構造CFRP部材に関する破壊予兆の応力発光可視化)
3. 2011年、日本土木学会、「年次学術講演会優秀講演者表彰」受賞 

趣 旨  独BMW i3/8では、大衆車にCFRP/接着が用いられ、マルチマテリアル時代の黒船となった。世界動向は各種記事で目にするが、今回は自ら大学・機関・学会等で得た情報を基に紹介する。更に接着、構造分野で受賞し評価が進む応力発光(動的ひずみ分布の発光可視)について、構造材料、接着への応用も含め紹介する。
プログラム
1. 応力発光技術とは
 1.1 応力発光粒子について
 1.2 応力発光センサについて
 1.3 応力発光計測システムについて
 1.4 応力発光のパターン・強度から応力の集中・分布・程度を読み取る
 1.5 応力発光の強度分布が応力分布のシミュレーション結果との比較

2. 応力発光材料を用いた応力分布の可視化とその応用
 2.1 CFRPのひずみ分布の応力発光可視化
  2.1.1 CFRPひずみ分布試験片の作製法
  2.1.2 CFRP接合部の破壊予測への応用
 2.2 接着に関するひずみ分布の応力発光可視化
  2.2.1 接着応力試験片の作製法
  2.2.2 接着層の上端,下端,中央の領域での発光パターンの違い
  2.2.3 非接着領域(ウィークボンド, キッシングボンド)検出への応用
  2.2.4 自動車構造部材の接合部分への応用
 2.3 3Dプリンター成形品への応用

3. 接着海外動向報告
 3.1 接着製造の品質保証
    表面処理、評価/検査、教育、接着時、日本(特に産総研)での状況
 3.2 メカニズム解明への取り組み:背景、日本(産総研)での状況
 3.3 信頼性への取り組み (エンドユーザー、日本特に産総研での状況)
 3.4 キッシングボンド・ウィークボンド・剥離検査
 3.5 AI・情報活用・モデルベース設計

※当日項目順番は、変わる事があります。

      【質疑応答・名刺交換】 

 
第2部 13:00~14:30
アルミニウム/CFRPのガルバニック腐食と抑制方法
講 師 境 昌宏 氏
室蘭工業大学 もの創造系領域 航空宇宙システム工学ユニット 准教授
 講師略歴
[履歴]
1993年3月 九州大学 工学部 航空工学科卒業
1998年3月 九州大学大学院 工学研究科 応用力学専攻修了(工学博士)
1998年4月 室蘭工業大学 工学部 機械システム工学科 助手
2008年4月 室蘭工業大学 工学部 もの創造系領域 講師
2012年4月 室蘭工業大学 工学部 もの創造系領域 准教授
現在に至る

[専門分野]
材料工学,腐食防食工学

[学会活動]
日本航空宇宙学会,日本機械学会,日本複合材料学会,軽金属学会,腐食防食学会,表面技術協会など

[受賞]
日本銅センター賞(2002年),腐食防食協会論文賞(2003年),腐食防食協会進歩賞(2005年)

趣 旨  炭素繊維強化プラスチック(Carbon Fiber Reinforced Plastic; CFRP)中に含まれる炭素繊維は電気の良導体かつ電気化学的に貴な材料であるため,CFRPと金属材料とが接した場合,金属材料の腐食が加速される「ガルバニック腐食」が生じる恐れがある。CFRPと金属材料とのガルバニック腐食に関する研究は少なく,今後CFRPの使用用途が広がることを考慮すると,その腐食挙動を正確に把握することは重要である。本研究では,アルミニウムとCFRPとのガルバニック腐食挙動について,アルミニウムとCFRPとのガルバニック対に流れるガルバニック電流を測定する「ガルバニック試験」により調べた。ガルバニック腐食に及ぼす材料側および環境側の影響について調査し,ガルバニック腐食を抑制する方法についても検討した。
プログラム
1. 研究の背景および目的
 1.1 航空機に用いられる材料
 1.2 材料の軽さと強さ
 1.3 CFRPとは
 1.4 ガルバニック腐食とは

2. アルミニウムとCFRPとのガルバニック試験 -材料側要因の検討―
 2.1 ガルバニック試験の概要
 2.2 純アルミニウムを用いた場合
 2.3 高強度アルミニウム合金を用いた場合
 2.4 陽極酸化処理によるガルバニック腐食抑制の効果

3. アルミニウムとCFRPとのガルバニック試験 -環境側要因の検討―
 3.1 食塩水濃度の影響
 3.2 液流動条件の影響

4. 直接接触浸漬試験
 4.1 プリプレグとアルミニウムとの接触試験
 4.2 積層板とアルミニウムとの接触試験

5. アルミニウム以外の金属材料とCFRPとのガルバニック試験

6. まとめと今後の課題

      【質疑応答・名刺交換】 

 
第3部 14:40~16:10
土木分野におけるCFRP接着による鋼構造物の補修・補強
 - 実施例・開発事例の紹介と設計・施工・維持管理の考え方 -
講 師 中村 一史 氏
首都大学東京 大学院 都市環境科学研究科 都市基盤環境学域 准教授
 講師略歴
略歴:
1992年3月 東京都立大学工学部土木工学科卒業
1994年3月 東京都立大学大学院工学研究科修士課程修了
1994年4月 東京都立大学 助手
2005年4月 首都大学東京 助手(組織改編のため)
2007年4月 首都大学東京 助教(組織改編のため)
2009年11月 東京都立大学 博士(工学)取得
2012年4月 首都大学東京 准教授
現在に至る

専門:
構造工学,橋梁工学,維持管理工学.吊形式橋梁に関する研究,FRP構造物の開発,FRP接着による鋼構造物の補修・補強工法の開発に従事.

学会活動:
土木学会の構造分野,特に,FRP関連の各種委員会に参画し,調査研究,指針作成に関与.

受賞歴:
日本鋼構造協会論文賞(2006年)
強化プラスチック協会論文賞(2010年)
構造工学論文集論文賞(2017年)
構造工学論文集優秀査読者賞(2018年) 

趣 旨  土木分野では,鋼橋等の鋼構造物の補修・補強に,CFRP接着工法が適用されはじめている.従来の当て板工法に比べて,既設部材への影響や,追加部材の再劣化の懸念が少なく,軽量で現場での取り扱いが容易である.本講座では,CFRP接着工法の実施例・開発事例を紹介するとともに,設計・施工・維持管理の考え方を解説する.
プログラム
1. 土木分野におけるCFRP接着による鋼構造物の補修・補強の現状
 1.1 鋼構造物(鋼橋)の経年劣化と補修・補強の現状
 1.2 CFRP接着による補修・補強の事例

2. CFRP接着による補修・補強の設計・施工・維持管理(土木学会編:FRP接着による構造物の補修・補強指針(案)に準拠)
 2.1 適用材料と材料特性
  -CFRPの種類(シート,ストランドシート,プレート)
  -接合用樹脂材料(含浸接着樹脂,高伸度弾性樹脂,接着剤)
 2.2 設計の基本
  -断面欠損した鋼部材の性能回復に必要なCFRPの考え方
  -補修・補強後の鋼部材の耐力(限界強度)の算定方法
  -接着接合部の定着の考え方とCFRPが接着された鋼部材(合成断面)のモデル化と力学特性
  -接着接合部のはく離の評価方法(破壊形式と試験法)とはく離の照査(エネルギー解放率に基づく照査),はく離の防止対策(CFRP端部の段差・テーパー処理)
 2.3 施工・維持管理
  -鋼部材の素地調整(ケレン),接着,養生(クランプ方法を含む),仕上げ
  -補修後の点検,維持管理(表面保護層(塗装),劣化に対する対応)

3. 研究開発の動向
 3.1 はく離強度の評価事例(静的強度,疲労強度)
 3.2 接着接合部のはく離を考慮した解析事例
 3.3 CFRP接着による鋼構造物の研究開発の動向
  -鋼部材の性能回復(耐力の回復),鋼製橋脚の耐震補強,疲労対策の研究事例
  -真空含浸(VaRTM)を応用したCFRP接着工法の開発事例

      【質疑応答・名刺交換】