化学品の市場調査、研究開発の支援、マーケット情報の出版

 
* 本セミナーは開催済みです。再開催のご要望があれば、お知らせください。

        再開催を希望   

CMCリサーチセミナー

       開催日時:2017年9月14日(木)13:30~16:30 
       会  場:ちよだプラットフォームスクウェア 502会議室  → 会場へのアクセス 
            〒101-0054 東京都千代田区神田錦町3-21
       受 講 料:49,000円(税込) ※ 資料代含
             * メルマガ登録者は 44,000円(税込)
             * アカデミック価格は 35,000円(税込)
            パンフレット
 
 ★ アカデミック価格:学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。
 ★ 【メルマガ会員特典】2名同時申込で両名とも会員登録をしていただいた場合、2人目は無料です。
 ★ セミナーお申込み後のキャンセルは基本的にお受けしておりません。ご都合により出席できなくなった場合は代理の方がご出席ください。
 

セミナーの趣旨

 近年、ZEV(ゼロ・エミッション車)の増強政策もあって、EVとPHVの生産・販売は大きく増加していますが、日本発であるにも関わらずリチウムイオン電池の市場については依然として後塵を拝しております。
 このほど、「 中国、韓国、欧州においてのリチウムイオン電池市場と最新動向」と題してセミナーを開講し、 各メーカーの今後に寄与いたします。

セミナー対象者

 ① 電池の研究者、開発者、製造担当者
 ② 電池戦略の担当者
 ③ マーケットリサーチ担当者

セミナーで得られる知識

 ・リチウムイオン電池を取り巻く技術開発動向、市場動向、自動車の電動化とビジネスモデル、次世代革新電池の研究、電動化にまつわるビジネスチャンス
 ・世界の現状(特に中国、ヨーロッパ、インド、東南アジア)、開発と事業の考え方、電動車両を中心とした巨大市場への対応、日本が再び世界のリーダーになる方法

プログラム

  

講演1.
中国、韓国、欧州においてのリチウムイオン電池市場と最新動向
13:30~15:00
(質疑応答含)
 講 師: 佐藤 登 氏  名古屋大学 未来社会創造機構 客員教授
 【経 歴】
 1978年 横浜国立大学大学院工学研究科修士課程修了
 同年 本田技研工業㈱入社
  1979-1989年 腐食防食技術の開発に従事、
  1988年 腐食制御機構研究と技術開発成果により東京大学工学博士
 1990年 ㈱本田技術研究所 和光基礎技術研究センター エネルギー研究に従事…アシスタントチーフエンジニア
  1992年 チーフエンジニア、1993年 同社和光研究所 マネージャー、1995年 同社栃木研究所 チーフエンジニア
 1997年度 名古屋大学工学部非常勤講師併任
 2002-2004年 先進自動車用電池国際会議(AABC)」第2回~第4回セッション・チェアマン委嘱
 2004年9月 サムスンSDICo.,Ltd.にVice President(中央研究所常務)として入社
  2005年度 国立大学法人東京農工大学客員教授併任、2009年9月 本社経営戦略部門へ異動と同時に東京勤務、2007-2018年(公財)総合工学振興会財団選考委員併任
 2012年12月 サムスンSDI Co.,Ltd.退社、エスペック㈱上席顧問
 2011年-2018年 国立大学法人 名古屋大学客員教授併任
 2014-2017年 (独法)科学技術振興機構「次世代革新電池の中長期戦略研究」委員
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 1991年 ㈱本田技術研究所 和光基礎技術研究センターに車載用電池の研究開発機能創設。1997年に米国に供給したホンダの電気自動車に搭載されたニッケル水素電池の開発責任者。その後、ハイブリッド用ニッケル水素電池、リチウムイオン電池の開発責任者も務める。2004年9月からは韓国サムスンSDI㈱の常務として技術経営、経営戦略に従事。2013年からは名古屋大学、エスペック㈱にて電池関連研究、ビジネスモデル戦略に従事。自動車技術会フェロー、日本化学会正会員、表面技術協会
 ホームページ http://drsato.biz/
 Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BD%90%E8%97%A4%E7%99%BB
 専門著書:共著、分担執筆含め49冊
 例)「車載用リチウムイオン電池の高安全・評価技術」シーエムシー出版、2017年4月刊行  
【講師から一言】  モバイル用リチウムイオン電池(LIB)は電池業界の収益性が低下し、各社の苦戦が続いています。一方、車載用LIBは、世界中で電動化の加速が進む動きにあり、活発な開発、ビジネスモデルの確立、サプライチェーン、アライアンスを含めてダイナミックな展開がなされています。特に、1990年に発効した米国ゼロエミッション自動車(ZEV)規制は2018年に大きな変化点を迎え、ZEVの定義変更と規制が一段と強化されます。併せて、中国のNEV(New Energy Vehicle)規制も18年から類似した内容で発効する予定で、自動車業界には大きな負荷がかかっています。現在、自動車各社がどのように対応しようとしているのか、それを受けて電池各社はどのような戦略で応えようとしているのか、そして各業界の競争力も比較します。1990年のZEV規制を受けて、自ら電池研究機能をホンダ内に創設し、それ以降、サムスンSDIで技術経営に携わった経験から、自動車業界と電池業界を客観的に俯瞰し、今後のあるべき方向についても解説します。
【セミナー概要】  近年の自動車の電動化に伴い、自動車業界の活発な開発と共に、電池業界にも大きな動きがある。これまでは世界をリードしてきた電池産業界であったが、そのひところの勢いはない。モバイル用では韓国勢がシェアを伸ばし、中国勢が価格勝負で業績を伸ばしている。車載用でも日韓の電池業界に脅威を与えているのが中国の電池業界である。生き残りをかけた事業戦略、開発戦略で今後どのような勢力図になるかも興味深い。
【講演プログラム】 1) ZEV規制の流れと連動した電動化の歴史
2) 自動車業界に影響する各国環境規制動向
3) 安全性にまつわる事故の歴史
4) 自動車業界の電池適用事例と背景
5) 自動車業界の電動化競争力比較分析
6) 環境規制と補助金政策
7) 車載用電池の日韓企業の海外展開
8) 車載電池業界の競争力比較解析
9) 電池機能材料の動向とビジネス展開
10) 安全性・信頼性の開発領域
11) 受託試験機能と国連規則認証対応
12) ECE-R100.PartIIの実例
13) 次世代革新電池研究
14) 競争力を高めるためのネットワーク体制
講演2.
世界のリチウムイオン電池市場と最新動向
15:00~16:30
(質疑応答含)
 講 師: 小澤和典 氏  ㈱オザワエナックス 代表取締役
 【経 歴】 1967年 東京大学工学部、1972年 ペンシルバニア大学修士、1982年 東北大学博士
 【職 歴】 1967年ソニー入社、1991年リチウムイオン電池を実用化(世界初)、1996年エナックス設立、2014年オザワエナックス、小澤エネルギー研究所設立
 受賞/活動:1994年電気化学協会論文賞、1994年ECS Technology Award、2004年東京都ベンチャー技術大賞、2006年IBA Award、2011年特許庁長官賞、2015年東久邇宮文化褒賞
 【著 書】 Lithium Ion Rechargeable Battery Wiley-VCH
【講師から一言】  リチウムイオン電池は日本が世界で初めて開発したにもかかわらず、韓国、中国の後塵を拝している。リチウムイオン電池の実質的発明者である本人が日本をもう一度世界のリーダーにするための指針を与える。
【セミナー概要】  リチウムイオン電池は日本(ソニー)が世界で初めて開発したにもかかわらず、韓国、中国の後塵を拝している。全ての技術および産業は常に流動的であり、その地位を保つためには深い洞察と革新がなければならない。幸いなことに電動車両用として巨大マーケットが形成されようとしており、全ての国がトップに躍り出る可能性が出てきた。しかし中国ではすでに多くの巨大工場が建設され始め、ヨーロッパでもドイツを中心にギガファクトリーが計画されようとしている。さらにインドをはじめとする東南・南アジア諸国も急速に成長しつつある。
 本セミナーではリチウムイオン電池の生みの親である本人が、このチャンスをうまく捉え日本をもう一度世界のリーダーにするための考え方と行動の指針を与える。
【講演プログラム】 1. 巨大市場
 1.1 電動車両用リチウムイオン電池
 1.2 蓄電用リチウムイオン電池
 1.3 モバイル用リチウムイオン電池

2. ニッチ市場
 2.1 ポリマー系全固体電池
 2.2 結晶系全固体電池

3. 巨大市場のための材料
 3.1 正極活物質
 3.2 負極活物質
 3.3 セパレータ
 3.4 電解液

4 世界のリチウムイオン電池情勢
 4.1 中国の動向
 4.2 ヨーロッパの動向
 4.3 インドを中心とした東南・南アジアの動向
 4.4 発火事故事例

5 リチウムイオン電池発展のために
 5.1 夢と現実
 5.2 設計大国を目指して