化学品の市場調査、研究開発の支援、マーケット情報の出版

 
* 本セミナーは開催済みです。再開催のご要望があれば、お知らせください。

        再開催を希望   

CMCリサーチセミナー

       開催日時:2017年3月24日(金)13:30~16:30 
       会  場:ちよだプラットフォームスクウェア 501会議室  → 会場へのアクセス 
            〒101-0054 東京都千代田区神田錦町3-21
       受 講 料:42,000円(税込) ※ 資料代含
             * メルマガ登録者は 39,000円(税込)
             * アカデミック価格は 25,000円(税込)
            パンフレット
 
 ★ アカデミック価格:学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。
 ★ 2名同時申込で両名とも会員登録をしていただいた場合2人目は無料です。
 

講 師

 北川和男 氏 / (地独)京都市産業技術研究所 研究戦略フェロー

【講師経歴】
 1979年 大阪府立大学大学院 工学研究科応用化学専攻 修士課程修了
   同年 京都市工業試験場入所
 1998年 工学博士(京都工芸繊維大学)
 2011年 京都市産業技術研究所 企画情報室研究部長
 2013年 同企画情報室 研究戦略担当部長
 2014年 地方独立行政法人 京都市産業技術研究所 研究戦略フェロー
 現在に至る

【研究歴】
 高分子系複合材料における機能性界面相の研究、使用済み紙フェノール樹脂の炭素材料化による高度利用技術の開発、生分解性プラスチックの全国土壌分解性フィールドテスト、バイオマス繊維/生分解性プラスチックの界面制御型複合材料の開発

【現研究開発】
 セルロースナノファイバーの製造と高植物度ナノコンポジットの開発

【関連活動】
 ナノセルロースフォーラム幹事、部素材産業―CNF研究会プロジェクトマネージャー、京都グリーンケミカル・ネットワーク副会長

【専門分野】
 高分子系複合材料、高分子加工工学

【著 書】
 「ナノセルロースの製造技術と応用展開」(2016年、㈱シーエムシー・リサーチ)他
 

セミナーの趣旨

 昨今、セルロースナノファイバー(CNF)の製造・サンプル提供が本格的に開始され、一部実用化・事業化製品も出始めている。約10数年来、特にCNF/熱可塑性樹脂複合化技術開発に京都大学生存圏研究所矢野研究室と共に実施して来た中で、現在、今後の本格的な社会実装に向けて重要な段階にある。本セミナーでは、CNFの特徴または現在サンプル提供されているCNF材料の特徴、樹脂複合化の開発過程とその実際、国内外における社会実装化への動向、自社製品にいかにCNFを取込んで行くかについて紹介する。

セミナー参加対象者

 CNFを触ってみたい方、多くの分野の自社製品にCNFの応用・実用化検討してみたい方、プラスチック成形加工、コンパウンドメーカー、CNF関連加工技術を開発したい、市場があるのではと思っておられる方、成形等加工機、試験・分析機器関連の技術職・営業職等

セミナーで得られる知識

 ナノセルロース(CNF、CNC)の特徴と国内のCNF材料製造状況
 CNF/熱可塑性樹脂ナノコンポジットの技術開発状況とその実用化開発動向
 自社製品における応用実用化に向けての方向性とサンプル打診先の絞込み
 世界における研究開発動向とISO国際標準化動向及び国内の社会実装化動向等

プログラム

  ※ 適宜休憩が入ります。

1 ナノセルロースについて
 1.1 セルロースナノファイバー(CNF)の特徴とその製法及び原料
  a. TEMPO酸化セルロースナノファイバー(化学処理/解繊)
  b. セルロースナノファイバー(機械的解繊)
 1.2 セルロースナノクリスタル(CNC)の特徴とその製法
 1.3 現在サンプル供給を開始しているCNFメーカー13社の特徴と提供サンプル等のご紹介
  a. A3一覧表[2017/3/13改訂3版発行予定]の配布の紹介

2 ナノセルロース研究開発の世界的動向とISO国際標準化の動向

3 CNF/熱可塑性樹脂ナノコンポジットの開発
 3.1 粉末法による[親水性]CNFと[疎水性]熱可塑性樹脂の複合化
 3.2 CNFの化学変性によるナノコンポジットの高性能化
  a. 化学変性の考え方
  b.変性CNFによる性能アップ
  c.変性パルプを用いたCNF化解繊/ナノ分散同時混錬法の開発
  d.CNFナノコンポジット用熱可塑性樹脂種の横展開について
 3.3 「京都プロセス」における変性パルプ及びCNF/樹脂MBの製造とサンプル提供

4 変性CNF/熱可塑性樹脂の微細発泡成形
 4.1 超臨界CO2バッチ発泡法による微細発泡基礎技術の開発
 4.2 変性CNFナノコンポジットを用いた超臨界N2射出発泡成形
 4.3 大型射出発泡成形品の試作

5 CNFの染色と材料着色CNF/熱可塑性樹脂ナノコンポジットの開発
 5.1 CNFの染色とサンプル見本
 5.2 材料着色事例とサンプル見本

6 CNF材料の社会実装化動向
 6.1 経済産業省主導「ナノセルロースフォーラム」の設立とその活動
 6.2 地域におけるCNFに関する取組みの活発化
  a. 近畿地域における「部素材産業―CNF研究会」の取組みと紹介
  b. 他地域での取組みとその連携について

7 CNF材料を使いこなす/どのように自社製品に取込んで行くかのポイントについて
 a. その方向性と実際例について
 b. どこのCNF材料から触るか、取り入れるか?

8 CNFを使った応用・実用化事例
<既実用化事例>

 ① ゲルインク・ボールペン
 ② 消臭機能・大人用紙おむつ
 ③ スピーカーコーン(バクテリアセルロース応用、CNF応用)
 ④ 酒類のろ過助剤
 ⑤ 食品保形材
 ⑥ 紙力増強材等(特殊フィルター、電池用セパレーター)
 ⑦ 粉体・繊維状物のバインダー
 ⑧ 医薬・化粧品のゲル化剤
 ⑨ 食品の食感改良剤・増粘剤
<試作例>
CNF/熱可塑性樹脂複合材

 ① 小型船舶インパネ
 ② 化粧品ケー
 ③ 電気・電子部材カバー
 ④ リレー装置カバー
 ⑤ 明器具カバー
 ⑥ 自動車エンジンカバー
 ⑦ 自動車大型インパネ
CNF/ゴム複合材
 ① 自動車タイヤ
 ② スポーツシューズ・ソール