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バイオミメティクスシリーズ第3回 “作る/造る/創る” 各種事例とその製造手法の紹介
 
* 本セミナーは開催済みです。再開催のご要望があれば、お知らせください。

        再開催を希望   

CMCリサーチセミナー

       開催日時:2016年3月18日(金)10:00~17:10
       会  場:あすか会議室 神田小川町 5階 501会議室  → アクセス 
            〒101-0052 東京都千代田区神田小川町2-1-7 日本地所第7ビル
       参 加 費:40,000円(税込) ※ 資料代・昼食代含
             * メルマガ登録者は 36,000円(1回受講につき10%引き)
             * 高分子学会会員は 32,000円(1回受講につき10%引き)

       パンフレット

セミナーの趣旨

 技術開発におけるバイオミメティクスは、古くて新しいテーマである。人間は鳥に憧れ飛行機などを開発し(機械系)、絹糸を模倣してナイロンなどの合成繊維が生まれた。酵素を模倣した触媒開発、葉緑素を模倣しての人工光合成など以前より取り組まれているテーマでもある(分子系)。近年バイオミメティクスが改めて注目を浴びている。これは、生物を観察するための各種カメラや顕微鏡など観察のための機器や計測・分析技術などの進歩により生物の機能に関する研究が進み、そのうえでナノテクノロジーなど、模倣を実現するための「製造」技術が進歩しているためと思われる。
 当該企画では、文部科学省科学研究費新学術領域「生物多様性を規範とする革新的材料技術」の領域代表で、高分子学会「バイオミメティクス研究会」運営委員長である千歳科学技術大学教授下村政嗣先生のご監修の基、バイオミメティクスのそれぞれのステップ~見る・測る・作る~で使用される具体的な機器類とその使い方およびそれらを用いての研究結果、開発成果を、具体的な事例をもとに、全4回のセミナーと書籍で解説する。3月18日の第3回「作る」では、観察・計測結果を活かして生物模倣をした各種製造方法を紹介する。製造方法としては、「自己組織化」「ゾル・ゲル法」「分子認識」「バイオミネラリゼーション」「ナノインプリント」「バイオテンプレート」を取り上げる。また、セミナーの内容を補ってセミナー4回シリーズ終了後に書籍を発行予定である。
 

全セミナー日程

第1回 2016年1月22日(金) “見る/観る” 各種事例とその観察手法の紹介
第2回 2016年2月19日(金) “測る/計る” 各種事例とその計測&イメージング手法の紹介
第3回 2016年3月18日(金) “作る/造る/創る” 各種事例とその製造手法の紹介
 

第3回セミナー プログラム

講演1 下村 政嗣 先生 ; はじめに ~バイオミメティクス研究の概要~ (全ご講演の最後:「本日のまとめ」)  10:00~10:10
  千歳科学技術大学 教授、文部科学省科学研究費新学術領域「生物多様性を規範とする革新的材料技術」領域代表
講演2 魚津 吉弘 先生;モスアイ型高機能フィルム  10:10~11:00
  三菱レイヨン㈱ 横浜先端技術研究所 アソシエイトリサーチフェロー
講演3 穂積 篤 先生 ; 生物の自己修復/分泌メカニズムを模倣した機能材料の開発
11:10~12:00
  (国研)産業技術総合研究所構造材料研究部門 材料表界面グループ研究グループ長
講演4 黒川 孝幸 先生;高機能ハイドロゲルの創製  13:10~14:00
  北海道大学 先端生命科学研究院 先端融合科学研究部門 准教授
講演5 今井 宏明 先生;バイオミネラルの微細構造を模倣したリチウムイオン電池材料の作製
14:10~15:00
  慶應義塾大学理工学部応用化学科教授
講演6 宮内 昭浩 先生;ナノインプリントを用いた生体模倣機能性表面・材料の開発
15:10~16:00
  ㈱日立製作所材料イノベーションセンター 主管研究員
講演7 鎌田 香織 先生;藻類を鋳型とするバイオテンプレートプロセスと3次元機能材料
16:10~17:00
  東京工業大学 JST-ERATO彌田超集積材料プロジェクト グループリーダー
 

インスツルメンテーションの視点からみたバイオミメティクス:プログラム

2016年3月18日(金)開催: 第3回 “作る/造る/創る” 各種事例とその製造手法の紹介
 時間帯
(質疑含む)
ご講演者 ご所属 部 署 役 職
テーマ 機器/手法
プログラム概要  
10:00~10:10 下村政嗣先生 千歳科学技術大学 理工学部 応用化学生物学科 教授
はじめに  
プログラム概要 1. バイオミメティクス研究の意義と課題
2. 「見る」「測る」「作る」の意味と意義
3. なぜ、インスツルメンテーションが重要か(今回の企画の意義)
10:10~11:00 魚津吉弘先生 三菱レイヨン 横浜研究所 フェロー
モスアイ型高機能フィルム 自己組織化、ナノインプリント
プログラム概要 1. 反射防止フィルムとしてのモスアイフィルムの特性
2. モスアイフィルムのR to R光ナノインプリントによる大量作製技術の開発
3. モスアイフィルムの多機能性(超撥水、 昆虫滑落等)
11:10~12:00 穂積 篤先生 (国研)産業技術総合研究所 構造材料研究部門 材料表界面グループ 研究グループ長
生物の自己修復/分泌メカニズムを模倣した機能材料の開発 自己組織化、ゾルゲル法
プログラム概要 ナノ空間に機能性ゲスト分子を導入することで, 外部からダメージを受けた際, 1)ゲスト分子の徐放による自己修復, 2)ダメージ層の剥離除去や温度等の刺激による表面機能の即時回復により,長期にわたる表面機能(防錆性,撥液性)維持を可能にするこれまでにない機能材料を紹介する。
12:00~13:10       昼食&昼休み(名刺交換などを含む)
13:10~14:00 黒川孝幸先生 北海道大学 先端生命科学研究院 先端融合科学研究部門 准教授
高機能ハイドロゲルの創製 自己組織化、ゲル
プログラム概要 1. 皮膚の角質層の構造
2. ゲル内部における二重膜の積層構造の形成
3. ラメラ構造ゲルの工学的・力学的特性
4. 強靭化原理
14:10~15:00 今井宏明先生 慶應義塾大学 理工学部 応用化学科 教授
バイオミネラルの微細構造を模倣したリチウムイオン電池材料の作製 バイオミネラリゼーション
プログラム概要 1. バイオミネラルの微細構造の特徴
2. バイオミネラルを模倣した微細構造の作製
3. 二次電池活物質としての電気化学的評価
15:10~16:00 宮内昭浩先生 日立製作所 材料イノベーションセンター 主管研究員
ナノインプリントを用いた生体模倣機能性表面・材料の開発 ナノインプリント
プログラム概要 1. ナノインプリントの原理
2. 応用事例:光,水,細胞との相互作用
3. 今後の展開:情報工学・先端計測技術との融合
16:10~17:00 鎌田香織先生 東京工業大学 JST-ERATO彌田超集積材料プロジェクト グループリーダー
藻類を鋳型とするバイオテンプレートプロセスと3次元機能材料 バイオテンプレート
プログラム概要 1. バイオテンプレートの背景と特徴
2. 藻類をバイオテンプレートとするプロセス開発
3. めっきを利用した3次元機能材料の作製
4. 高周波電波応用とバイオテンプレートプロセスの展望
17:00~17:10 下村政嗣先生 千歳科学技術大学 理工学部 応用化学生物学科 教授
おわりに ~本日のまとめ~  
 

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